8月6日(金):車検・ブリーフィング

 今年のアジアンラリーは全行程2179.04km(うちSS594.19km、RS1584.85km)で実施される。例年との違いはというと、競技期間が5日に短縮され、競技エリアがタイ中北部の山岳地帯中心となったことだ。これにより、スタートのパタヤから競技終了までに宿泊するホテルはペッチャブンとプレの二箇所だけとなり、ラリーコースはループコースをとって山岳地帯、ジャングルなどをより多く走ることになる。
  参加車両は地元タイが10台、日本が6台、オーストラリアからが1台の合計17台で、メーカー別 ではいすゞ9台、三菱4台、トヨタ2台、スズキ1台、シボレー1台。ここ2年間、参加車両は例年の約半分にまで落ち込んでいるが、これは先行きの不透明な世界経済の悪化の影響もさることながら、タイ国内の政治の混乱やデモが大きく影響した。それだけに、こうした困難な状況をおして参加している選手のレベルは高く、粒揃いということも今年の大会の大きな特徴となるだろう。


車検会場の様子

 明日7日のセレモニースタートを前に、全競技車両は午前9時からチョンブリの三菱で車検を受け、#17を除く16台が車検をパスした。中でも注目を集めたのは#6/Bruce GARLAND ( Isuzu Thai IM Mortorsport Team)がオーストラリアから持ち込んだD-Max Proto。彼は1996年のFIオーストラリアンサファリで総合優勝したほか、1999年〜2002年のオーストラリアンサファリで4年連続総合優勝、2008年にレース活動を再開後、2008年と2009年のオーストラリアンサファリでそれぞれクラス優勝、総合3位 を収め、2009年ダカールラリーではクラス優勝、総合11位に輝いている。そのD-MAX PROTOを持ち込んでの走りには好成績への期待がかかるところだ。
  一方、日本選手では昨年2度目の総合優勝を果たした#1新堀忠光(TEAM ISUZU YOKOHAMA MEGA FIRE/Isuzu D-MAX)が三度目の優勝を手にすることができるかが注目。「ニューエンジンもシステムも調子がいいし、クルマは全体的に速くなった」という同じくD-MAXを駆っての対決は目の離せないものになるだろう。 そのほか、#4森川金也(KYUSHU DANJI with GEOLANDAR/Toyota LAND CRUISER8は昨年と同じランドクルーザー80にファインチューニングを施し、ストレートでは5km/hから10km/h伸びるようになったという。メカニックとして同行する『ブレイクスルー』の安蘇友哉氏らとの現地サービス体制も2年目を迎え、チームワークを生かして総合3位 以内を目指している。
  #10青木拓磨選手(takuma gp / いすゞ・D-MAX)は今回新たなラリー車を製作しラリーに臨むが、すべての作業を現地で行っているため、ギリギリでの仕上がりとなった。「準備万端で現地に入ると張り切りすぎて最初にドカンとやってしまうから、明日はSSが2kmちょっとで移動が長いので、徐々にモチベーションアップしていくくらいのほうがいいと思っています」と青木拓磨選手。
  #12味戸厚二選手(#14 TEAM PADOKKU・AJ with JAOS&GEOLANDAR / 三菱・トライトン)は#16能戸知徳選手と同じチームから出場。「モータースポーツの持つ本来の楽しさを僕の参加を通 じて皆さんに伝えていくことができればと思っています」とのこと。現地タイのもう一台のトライトンと3台でチームでの好成績を狙っている。
  毎年数々の救出ドラマを生み出す#18トライアングルチームの芳澤直樹選手(TEAM TRYANGLE GEOLANDAR 2009 / 三菱パジェロ)は昨年に引き続き二度目の参加。「楽しく走って完走するのが目標です」とのこと。「車検でいきなり細かい注意を色々とうけ、アジアンラリーの洗礼を受けました」という初出場の仲敦選手と矢作聖選手とともに明日は約500kmの移動でナビゲーションの練習等のラリー競技でのチームワークを完成させる。

 明日はタイ随一の観光地、パタヤのビーチ沿い広場でセレモニースタート。その後オールターマック2.14kmのSSが行われる。LEG2の行われるペッチャブンでは現在も大雨が降り続いており、いよいよ幕を開ける今年のアジアンラリーに大波乱の展開が予想される。


日本からの参加選手
#1 新堀忠光 TEAM ISUZU YOKOHAMA MEGA FIRE Isuzu D-MAX
#4 森川金也/深野昌之 KYUSHU DANJI with GEOLANDAR Toyota LAND CRUISER80
#10 青木拓麿/青木孝次/椎根克彦 takuma gp Isuzu D-MAX
#12 味戸厚二/根本道久 TEAM PADOKKU・AJ with JAOS&GEOLANDAR Mitsubishi TRITON
#16 能戸知徳/内田雅彦 TEAM PADOKKU・AJ with JAOS&GEOLANDAR Mitsubishi TRITON
#18 芳澤直樹/仲 敦/矢作 聖 Team TRYANGLE GEOLANDAR 2009 Mitsubishi PAJERO

新設されたスポーツクラスの日本人参加者

辻本隆志
仁科美奈子
間野目聖子
山本和彦
山本則博
(50音順)



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