LEG5:8月13日(木)ペッチャブン→フレア405.01km(うちSS 109.66km) 曇り

山岳地帯を舞台に各車ハプニング続出!


アジアンラリー最後の山場はタイ有数の山岳地帯であるペッチャブンを舞台に繰り広げられた。今日の行程はホテルからSSスタートまでのリエゾン42.00km、その後SS7の39.90km、次のSSの入り口までのリエゾン86.25km、次にSS8の69.76km、最後がホテルまでのリエゾン167.10kmの合計405.01kmだ。コースコンディションは一昨日の雨により、ところどころマッディな部分はあるものの、硬く乾いた路面も多く、ジャングルやロックを抜けるコースも用意されていた。

総合トップは今日もSS7が4位、SS8が2位と安定して速い走りを続ける#3 Nattaphol ANGRITTHANON (TOYOTA/Toyota・Vigo/T1D)だが、総合2位にはSS7が3位、SS8が1位と健闘する新堀忠光選手(#15 Isuzu Bangchak Maxxis Team Thailand / Isuzu D-MAX)が昨日まで総合2位だった#6 Wichai WATTANAWISUTH (Maxxis Isuzu N Mortorsport/Isuzu・D-MAX/T1D)を押さえ浮上した。


「SS7ではミスコースした場所からオンコースに戻る時と、橋を渡る時の2度、ウインチを使って合計8分ほどロス、SS8でも何回かミスコースはあった」という新堀忠光選手。極めつけはSS8の残り12kmというところで左フロントキャリパーがすっぽりとれ、ブレーキが使えない状態となり、まさに「死ぬ思い」でフィニッシュしたということだ。明日は「今日でチーム賞の1番になったので、このままチーム優勝できるよう頑張ります」とのことだ。


SS7が5位、SS8が11位、昨日と変わらず総合6位となった森川金也選手(#10 TEAM KYUSHU DANJI with GEOLANDAR / トヨタ・ランドクルーザー80)は「SS7は思ったよりマッディではなかったが、2番手スタートのため轍がなく、ミスコースして10〜15分くらいロスした」という。しかも中盤になってペースが掴めてきてスピードアップしたところ、一度コーナーが曲がりきれずコースアウト。しかしラッキーにも木にひっかかって止まったためナビの誘導でオンコースに戻り、大きなロスをすることなく競技を続行した。「ジャングルを抜けることが多く、コースが狭くて木の下を通るところなど、フロントガラスを割らないように減速を余儀なくされることが多かった」とランクル80にとってはあまり走りやすいコースとは言えないようだった。SS8では「いいペースで中盤まで走ったのですが、途中ミスコースした後、挽回しようと飛ばし、ハイスピードのロックセクションでバーストして7分くらいロスしてしまった」とのこと。クルマは相変わらず調子がいいので明日は「確実にゴールにいきつけるよう慎重にいきます」と気合を入れなおしていた。


昨日の総合9位から残念ながら総合10位となってしまった「あきんど号」はSS7、8ともに13位で今日を終えた。「SS7の9km地点にタイのラチャンさんが止まっていて、パスしようと思ったのですが道幅が狭く、路面がすべってラチャンさんのクルマにピッタリつく形でとまってしまいました。そこでラチャンさんのクルマをまずどけようとウインチワークを行っているところにトライアングル号がやってきて、彼らにも手伝ってもらいました。ここで10分ほどロスしました。そして中盤にさしかかる手前では広場で味戸さんがスタックしていたので引っ張り出したら今度はこっちがスタックしてしまい、味戸さんに引き出してもらったり、色々ありました」と辻本隆志選手(#12 AKINDO-GO with SUN・CHLORELLA / トヨタ・ランドクルーザー)。ドライバーの山本則博選手も「SS7はちょっとスリッピーなところもあったけど、さてどうするというほどではなく、いつも通り淡々と走っていたのですが、前車のレスキューをしている間に後続車に抜かれてしまったのが惜しかった」と振り返る。SS8ではコマ図との距離があまりピタっと来ていないという辻本選手の情報により二人で轍やアロー(コース上のマーカー)を見逃さないよう気をつけて走った。「最終日はアジアンラリー独特の何かが潜んでいるので、もう一度気を引き締めて臨む」と辻本選手。山本選手も「ゴールで笑っていたいからクルマを壊さないように大事に完走したい」と明日に臨む。


勝間田祥司選手(# 18TEAM INNO JAPAN / トヨタ・ヴィーゴ)はSS7、8ともに14位、総合12位で今日を終えた。「SS7では3箇所くらいヤバイところがあったけど、順調に終え、SS8も大事に走りました」。SS7ではミスコースした結果、オンコースには戻れたもののコースをショートカットしてしまい、1時間のペナルティを加算されたという出来事もあったが、「明日も今日と同じように頑張りたい」と目標の完走が目前に迫っている。


総合13位となった青木拓磨選手(#9takuma gp / いすゞ・D-MAX)はSS7が12位、SS8が15位。「SS7は4Lで走ることとなり、最高速度が70km/hしかでない中での戦いでした。9km地点でラチャンさんとあきんどさんが止まっているところでは、脇の山の中を抜けて行こうとしたところ木にひっかかってしまい、トライアングルさんに後ろに引き出してもらって脱出しました。SS8では4Hが使えるようになったのですが、今度はラスト30kmあたりからターボが効かない状態でした」と今日もマシントラブルを抱え、苦戦を余儀なくされた。今晩整備をして「とにかく集中して、ミスのないようゴールを目指します」と最終日に臨む。


総合14位でSS7を11位、SS8を16位で終えたトライアングル号。SS7でドライバーを務めた伊藤芳朗選手(#21 TEAM TRYANGLE GEOLANDAR 2008 / 三菱パジェロ)は「やっと期待していたアップダウンのある、山岳・森林地帯に近づいてきたって感じで良かったです。コースもいつも走っているのと近いようなところもあった」ため走りやすかったとのこと。しかし、それ以上に「今日は他のチームとやっとコース上で出会い、レスキュー活動をしてトライアングルとしての本領を発揮することができたのがよかった」とミスコースなくこのSSを終えた。SS8では吉澤直樹選手がハンドルを握るが、慣れてきてペースアップしたところ残り7kmで左前のブレーキの配管が割れてオイルをふき、応急処置。いろいろしている間にコマ図の現在位置を見落としミスコースするという出来事もあった。明日は「クルマに爆弾を抱えつつ、なだめながら来ているので、大事に走りたい」と吉澤直樹選手。


総合16位、SS7を9位、SS8を7位で終えた味戸厚二選手(#14 TEAM SINGHA AJ SPIRIT / 三菱・トライトン)。「SS7は中盤手前の広場でスタックしたのですが、アンカーがなくてエアを落としたり手で泥をかき出して木を置いたりしているうちにあきんどさんが来てくれて、引き出してもらいました。残り三分の一くらいでフロントから金属音がするようになり、結局これはアンダーガードがサスペンションのロアアームにあたっている音で、ペースダウンというほどではないですが気をつけて走りました。全体的には気持ちよく走れたし、SS8ではミスコースもありましたが、ガンガン走ることができた」と笑顔をみせた。明日は「穴がいっぱいあるとのことなので気持ちを入れ替えてがんばります」とのこと。

最終日を迎える明日はフレアからチェンマイまでの274.95km、うちSS 61.20km。フィニッシュセレモニーはチャンマイの町の中心地「ターペー門」で午後3時に盛大に行われる。



PROVISIONAL RESULTS
SS7

PROVISIONAL RESULTS
SS8

PROVISIONAL CLASSIFICATION
LEG 1-5
日本人チームのSS7結果
3位 #15 Isuzu Bangchak Maxxis Team Thailand 新堀忠光/Athikij SRIMONGKOL 1:10:26
5位 #10 TEAM KYUSHU DANJI with GEOLANDAR 森川金也/深野昌之 1:23:22
9位 #14 TEAM SINGHA AJ SPIRIT 味戸厚二/根本道久 1:42:27
11位 #21 TEAM TRYANGLE GEOLANDAR 2008 伊藤芳朗/吉澤直樹 1:48:16
12位 #9 takuma gp 青木拓磨/青木孝次/山形昇 1:49:16
13位 #12 AKINDO-GO with SUN・CHLORELLA 山本則博/辻本隆志 1:55:17
14位 #18 TEAM INNO JAPAN 勝間田祥司/込山喜憲 0:56:01 +1H
日本人チームのSS8結果
1位 #15 Isuzu Bangchak Maxxis Team Thailand 新堀忠光/Athikij SRIMONGKOL 1:27:38
7位 #14 TEAM SINGHA AJ SPIRIT 味戸厚二/根本道久 1:34:37
11位 #10 TEAM KYUSHU DANJI with GEOLANDAR 森川金也/深野昌之 1:43:51
13位 #12 AKINDO-GO with SUN・CHLORELLA 山本則博/辻本隆志 1:48:56
14位 #18 TEAM INNO JAPAN 勝間田祥司/込山喜憲 1:51:26
15位 #9 takuma gp 青木拓磨/青木孝次/山形昇 1:56:27
16位 #21 TEAM TRYANGLE GEOLANDAR 2008 伊藤芳朗/吉澤直樹 2:07:41
日本人チームのLEG1-5結果
2位 #15 Isuzu Bangchak Maxxis Team Thailand 新堀忠光/Athikij SRIMONGKOL  
6位 #10 TEAM KYUSHU DANJI with GEOLANDAR 森川金也/深野昌之  
10位 #12 AKINDO-GO with SUN・CHLORELLA 山本則博/辻本隆志  
12位 #18 TEAM INNO JAPAN 勝間田祥司/込山喜憲  
13位 #9 takuma gp 青木拓磨/青木孝次/山形昇  
15位 #21 TEAM TRYANGLE GEOLANDAR 2008 伊藤芳朗/吉澤直樹  
16位 #14 TEAM SINGHA AJ SPIRIT 味戸厚二/根本道久