LEG2:8月10日(月)パタヤ→アランヤプラセット438.68km(うちSS215.90km) 曇り一時雨

今大会最長のSS2は雨で路面が急変!!

アジアンラリーもいよいよ本番、最長SSのレグ2を迎えた。今日のコースはホテルからSSスタートまでのリエゾン(RS3)129.70kmとSS2、215.90km、そしてサケオのホテルまでのリエゾン(RS4)93.08kmの合計438.68km。SSはプランテーション内のコースが多くを占め、途中村を通り、ミニジャングルを抜ける。ドライでは問題ない場所がほとんどだが、いったん雨が降ればたいへんすべりやすくなるというのが特徴だ。


そんなSS2を1号車は午前9時にスタートした。スタート時は曇り。しかし、ちょうど正午から雨が降り出した。そして急変する路面をものともせずSSトップタイムをはじき出したのが地元タイの若手選手#3 Nattaphol ANGRITTHANON (TOYOTA/Toyota・Vigo/T1D)。そして二番手には新堀忠光選手(#15 Isuzu Bangchak Maxxis Team Thailand / Isuzu D-MAX)が入った。「90km地点のPC(パッセージコントロール)まではたぶん1位で走っていたと思う。でも120km地点で前のクルマの上げる埃で何も見えない中、ついて走っていたら下回りをヒットしてフロントデフを破損してしまいまいました。そのあと、90kmを二駆で走ったのですが、僕のクルマはチューニングしているので、二駆だと無駄にパワーをくっちゃって、ケツをふりまくり・・・。でも、今晩修理できるので、トップとの30分差をこれから詰めていきたいし、僕が総合6位でチームメイトが現在総合5位なので、二人で順位を上げていってチーム優勝したいです」と昨日とは一変して走りに手ごたえを得ていた。


そして日本人で2番手のタイムをはじき出したのが森川金也選手(#10 TEAM KYUSHU DANJI with GEOLANDAR / トヨタ・ランドクルーザー80)。「PCの後辺りから今回のクルマのペースがつかめてきました。全体的にサスペンションとターボチャージャーのフィーリングが良く、セッティングの良さを実感できました。今は3年ぶりにちゃんとまともにSSを走り終えたという充実感でいっぱいです」と総合9位のいいポジションにつけた。「トップとは約20分差ですが、車重は1トン近く差があるのでまずまずのタイムだと思います。しかも余力を残して走ったので、クルマも壊れていない。今思えば昨日のトラブルが色々な抑制剤となって、いい結果を生み出したんだと思う。例えば、ランクルは他のピックアップに比べて車高が高いので、ジャングルの中では上からの木の枝にヒットしてフロントガラスを割ったりしたことも昨年まではあったんですが、今日はそういった場所では徹底して減速してガラスを割らないように気遣ったんです。そうしたことも、昨日の効果のひとつだったと思います」と明日以降、大事に走って上位入賞を狙う。


日本人3番手には総合11位であきんど号が入った。「今日は正直言って充実感があります。全体的にはクルマの特性から高速ストレートで他車に追いつかれ、我々の得意とするガタガタ道で他車を引き離すというのがずっと。#16、#18、#10とはかなり長い間そういった走行を続けました。ただ、PCの後雨が降ってきて、穴に溜まっている水の深さがわからず軽くヒットしたところもあったけど、お互いに役割に集中でき、ナビはノーミスで終わることができました」と辻本隆志選手(#12 AKINDO-GO with SUN・CHLORELLA / トヨタ・ランドクルーザー)。一方、ドライバーの山本則博選手は「細かいギャップの続く板バネにはしんどいコースだったが、それでもうちとしては淡々と走ってきた。途中からの雨でコンディションが急変してブレーキが効かず、まっすぐ突っ込んだところもあった」とは言うが、途中タイのクルマをレスキューしたり、バーストでタイヤ交換したことを考えると満足のいく結果を得られたようだ。クルマはマフラーの補修をした以外は通常の整備のみ。明日以降も今日のペースを持続させながら、シングルでのフィニッシュを狙う。


日本人4番手、総合14位には勝間田祥司選手(# 18TEAM INNO JAPAN / トヨタ・ヴィーゴ)。「今日は抑えて走りました。今回は完走を目的としているので様子を見ながらペースアップをしていきたいとは思っているけど、一番はクルマを壊さない事だから」とマシンはノートラブル。ガラスを破損した以外は通常整備で終わった。ナビの込山喜憲選手も「今日はコンピュータの調子が悪く4回もトータル距離が落ちて、苦労しました。ただ、もう改良したので大丈夫です」とコマ図のチェックに余念がない。


日本人5番手、総合16位には青木拓磨選手(#9takuma gp / いすゞ・D-MAX)選手。今日はPCでの給油でメカとの指示の行き違いにより、残り130kmをハーフタンクで走ることになりペースダウンを余儀なくされたかたちとなった。「SS後半は雨でぬかるんでいたし、燃費走行をしたこともあってクルマにダメージはなく終わりました。ただ、今日はSSで6時間座っていても褥瘡(じゅくそう)がどうもなかったので、テスト中のクッションの効果は得られました。明日以降、ペースを上げていけることを今は期待しています」とのこと。ナビの青木孝次選手は「今日はミスコースもあったからタイムロスしました」と補足。明日以降の本領発揮が期待される。



そして日本人6番手、総合18番手となったのがトライアングルチーム。今日ハンドルを握った吉澤直樹選手(#21 TEAM TRYANGLE GEOLANDAR 2008 / 三菱パジェロ)は「ラリー自体が初めてで、普段走っているスピードとも全然違うし、最初の40〜50kmは様子を見ながら走りました。全てが初めてづくしで、特に速いクルマに抜かれるのがコースも狭く、こわかった」と初SSの感想を語った。昨日の結果により日本人トップでスタートしたトライアングル号は、34km地点で新堀忠光選手に、38km地点で森川金也選手に、そして41km地点で青木拓磨選手にあいついで抜かれている。しかし、ナビの伊藤芳朗選手は「四駆チックな場所も多かったので楽しめました。でも、95km地点で止まったらなぜか木がバンパーとボディの間に入ってウインチでひいて抜こうとしたのですが30分以上作業してもダメ。結局その場でバンパーをはずして木をとりました。今思えば最初からそうしていればよかったんですけど…。さらにそこでは味戸選手がペラをはずしていたので、自分たちのバンパーをはずした後、味戸選手の手伝いをして全体で45分くらいのロスタイム。その後取り戻そうと思ったけど、今日くらい雨に降られるとブレーキがつらい。結局タイムオーバーになってしまいました」とトライアングル号らしい活躍もしながらも吉澤選手の初SSドライブは無事終了した。


日本人7番手、総合19番手となったのが味戸厚二選手(#14 TEAM SINGHA AJ SPIRIT / 三菱・トライトン)。今日は味戸選手にとって、まさにたいへんな一日となった。「青木拓磨選手の後をついて走っていたら埃がすごかったので、リスクがあるのはわかっていたのですがコーナーで勝負をかけたら右のリアを木にヒットしてアライメントが狂ってしまったんです。そのせいでスローパンクしてPC後のサービスでタイヤ交換。軽くメンテしたのですが、120km地点の斜面で3本の木があって、上を狙っていけば良かったんだけど、アプローチが少しずれて入ってしまったために今度はフロントフェンダーに木があたり、ペラが完璧にいっちゃって、リアの後ろにつくくらいになり、ついにセンターのベアリングまでいっちゃったんです。で、プロペラシャフトはずさないとなんともならないよ、ってことではずして残り90kmをFFで走りました。途中、土管があるような場所ではナビの根本さんが木を敷き詰めたりしてクリア。ウインチを一度使用するだけでなんとかSSを終えることができました」とのこと。これからクルマを整備して明日は元気なスタートを見せてくれるはずだ。

明日はナコンラチャシマまでの404.66km。うちSSは2本で合計200.06km。明日も、もしも雨が降れば路面は滑りやすくなるうえに、SS4ではロックセクションも用意されている。



PROVISIONAL RESULTS
SS2

PROVISIONAL CLASSIFICATION
LEG 1-2
日本人チームのSS2結果
2位 #15 Isuzu Bangchak Maxxis Team Thailand 新堀忠光/Athikij SRIMONGKOL 3:56:09
7位 #10 TEAM KYUSHU DANJI with GEOLANDAR 森川金也/深野昌之 4:06:45
11位 #12 AKINDO-GO with SUN・CHLORELLA 山本則博/辻本隆志 4:31:19
14位 #18 TEAM INNO JAPAN 勝間田祥司/込山喜憲 4:55:54
16位 #9 takuma gp 青木拓磨/青木孝次/山形昇 6:01:12
17位 #21 TEAM TRYANGLE GEOLANDAR 2008 伊藤芳朗/吉澤直樹 6:30:00 +4H
19位 #14 TEAM SINGHA AJ SPIRIT 味戸厚二/根本道久 6:30:00 +4H
日本人チームのLEG1-2結果
6位 #15 Isuzu Bangchak Maxxis Team Thailand 新堀忠光/Athikij SRIMONGKOL  
9位 #10 TEAM KYUSHU DANJI with GEOLANDAR 森川金也/深野昌之  
11位 #12 AKINDO-GO with SUN・CHLORELLA 山本則博/辻本隆志  
14位 #18 TEAM INNO JAPAN 勝間田祥司/込山喜憲  
16位 #9 takuma gp 青木拓磨/青木孝次/山形昇  
18位 #21 TEAM TRYANGLE GEOLANDAR 2008 伊藤芳朗/吉澤直樹  
19位 #14 TEAM SINGHA AJ SPIRIT 味戸厚二/根本道久